都城でモーツァルトを聴かせて音楽熟成した
ミュージックバナナの検証
ミュージックバナナについてのアンケート調査結果報告書
1.調査方法 試食品提供後の調査員による面接調査
2.調査日時 平成19年9月
3.調査場所 都城市及びその周辺地域のスーパー4店舗にて
4.サンプル構成
糖度の比較対象実験について
モーツァルトを聞かせたミュージックバナナと、聞かせていない通常バナナの糖度を測定した結果では、おおむねミュージックバナナの方が糖度が高い結果となった。有意差といえるかどうかは微妙な数値だが、傾向としては糖度は高めという事は言える。

※実験方法 モーツァルトを聞かせる以外は全く同じ条件下においたバナナを、加工庫から出した後、室温で4日間糖度を測定した。バナナは先端、中央、成り口の3部位を測定しその平均値を使用、極力誤差がでないように配慮した。
於)2007年9/10〜9/13
食べ比べ実験について
糖度測定と合わせて行った食べ比べ実験でも、ミュージックバナナの方が良好という結果が出た。被験者にはどちらのバナナと教えずに食べてもらった結果なので、率直に消費者に評価されたと考えていいと思われる。

※実験方法 4日間、違う3人の被験者合計12名に両方のバナナを食べてもらって、おいしい方を1点、おいしくない方を0点とした。被験者にはどちらがミュージックバナナかわからないブラインドテストの形で実施。
於)2007年9/10〜9/13
おいしさの評価
さらに、独自に5項目の「おいしさの評価基準」を設け、上記の実験とあわせて4日間の評価を行った。
いずれもミュージックバナナが良好との結果が得られた。
モーツァルトの医学的解明に向けて(5)
〜職場の作業環境改善〜
このたびの調査
この度は、米子市信用金庫さんの協力を得て実施した調査結果について報告させていただきます。
平成19年10月より平成20年4月まで約半年間、同程度の人数が勤務する営業店3店舗ずつをA・B2つのグループに分け、A・Bとも最初の2週間モーツァルト音楽を流しました。
その後Aグループは「音楽を一旦(3ヶ月間)ストップし再度音楽を流す」、Bグループは「継続して音楽を流し続ける」という方式でモーツァルト音楽の効果を測りました。
窓口にお越しになるお客様には「感想アンケート」の記入、行員の皆様には「自覚症状しらべ」という形で調査を実施し、内容を鳥取大学医学部深田准教授に分析していただきました。
結果、お客様のアンケートでは「音楽が流れていることはよい」という回答が圧倒的に多く、行員のかたについては、ねむけ感・だるさ感・ぼやけ感といった項目で流さないときより流したときに値が低下し、改善の効果がみられました。
モーツァルトの医学的解明に向けて(4)
〜職場の作業環境改善〜
このたびの調査
このたびは、バナナの熟成過程にモーツァルトの音楽が流れる専用庫で24時間楽曲を流し続け甘く美味しい「音楽熟成バナナ」を出荷しておられる東亜青果(株)(当協会の特別会員)の箱詰め作業の職場で20人(前回10人)を対象に調査を実施しました。その結果、クロモグラニンAの分泌が28%(前回25%)低減し作業改善効果がさらにアップしていることがわかりました。
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1人4回測定した唾液中クロモグラニンAの値の平均値を算出し、さらに20人分の平均値を算出した。
東亜青果(株)の音楽熟成の無い状態(10月15日、10月20日)と音楽熟成を実行した状態(翌年1月15日、1月19日)の結果を比較した結果、音楽熟成を実行した状態の方が、唾液中クロモグラニンAの分泌が抑えられている。(精神的ストレスが低い状態に変化している)
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モーツァルトの医学的解明に向けて(3)
このたびは、今まで音楽熟成を行ってない職場環境において新たに音楽熟成を導入し、それまでの状態との比較調査を行いました。すると唾液中に含まれる精神性ストレスと関係の強いクロモグラニンAの分泌が約25%低減され、精神性ストレスを感じにくい環境になっているということが分かりました。
このたびの調査
前回までの調査では、それぞれの事業所の労働性の類似は可能な限り考慮されるものの、厳密には同一環境の比較調査ではなく、初動調査という目的上においても、ストレス値の差異の全てを音楽熟成の効果に結びつける結論を急ぐものではありませんでした。
そこで、このたびの調査では、前回の調査において音楽熟成を行っていない事業所としてご参加をいただいた「山陰アシックス工業(株)」の各部署に、環境音楽として新たにモーツァルトの楽曲を流し、一定期間をおいて再び唾液中に含まれるクロモグラニンA(精神性ストレスと関係の強い)を採取、測定しました。
すると前回の音楽熟成を実行していない測定時よりクロモグラニンAの値が、約25%低減していることが分かりました。
つまり同じ職場であっても、音楽熟成を行うだけで比較的短期間のうちに精神的ストレスを感じにくい環境に変化することが明らかになったのです。
これは数年間にわたって音楽熟成を実行してきた事業所における唾液中のクロモグラニンA分泌と同等の値で、前回の調査を裏付ける結果となりました。
日本音楽熟成協会では今後も調査を進めて、音楽熟成の効果の医学的実証と、より効果的な産業界への適応に取り組んでまいります。
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1人4回測定した唾液中クロモグラニンAの値の平均値を算出し、さらに10人分の平均値を算出した。
山陰アシックス工業(株)の音楽熟成の無い状態(1月30日、2月3日)と音楽熟成を実行した状態(11月14日、11月17日)の結果を比較した結果、音楽熟成を実行した状態の方が、唾液中クロモグラニンAの分泌が抑えられている。(精神的ストレスが低い状態に変化している)
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モーツァルトの医学的解明に向けて(2)〜中間報告〜
疲労度に明らかな差が発生
全国的にもあまり類を見ない現実的な就労条件下での研究として注目されてきましたが、このたびの初期調査の結果から、モーツァルトを流している事業所と、そうでない事業所の間では疲労度の蓄積に明らかな差異が生じることが分かりました。
■5日間にわたる疲労度の自覚症状の変化
音楽熟成を実行している東京印刷の就労者は疲労度が低く抑えられており、きわめて顕著な自覚症状の差異が見られる。
本来、就労者の疲労度は朝方が低く、だんだん疲労が蓄積されて夕方の終労時まで上昇していきますが、モーツァルトを流している事業所の就労者は朝から夕方にかけての疲労度の上昇率が低く抑えられるという傾向が顕著に見られました。
■精神性ストレスと関係の深い唾液中のクロモグラニンAの変化
疲労度の自覚症状ほどの明らかな差は見られないが、音楽熟成を実行している東京印刷の就労者は平均的にクロモグラニンAの度合いが低い。
つまり音楽熟成を行うと就労中の疲労が蓄積されにくいということが明らかになったのです。
さらに細密な調査へ
今回はまだプレテスト調査という段階で、厳密に音楽熟成の効果の全てを実証するものではありません。今後は、同じ事業所で音楽熟成を導入する前と後とではストレスや疲労度にどのような変化が生じるのか等、より医学的に細密な調査と研究が継続的に進められる予定となっています。
日本音楽熟成協会ではこのような医学研究が進むことによって、様々な産業界に対してより効果的に音楽熟成が適応できるようになると考えています。
モーツァルトの医学的解明に向けて(1)
日本音楽熟成協会では鳥取大学医学部、深田教授の進めるモーツァルト楽曲と
身体との相関関係を調査する医学研究に参加しています。
音楽熟成による様々な効果は、個人や産業界のさまざまな具体事例によって実証されつつありますが、一方で医学的な見地から捉えた場合、モーツァルトの楽曲が私たちの身体に及ぼす影響は未だ完全に解明されてはいません。
そこで日本音楽熟成協会では鳥取大学医学部の深田美香教授の進める『環境音楽における事業所の精神的ストレス緩和効果把握研究』に参加協力することで音楽熟成効果の医学的解明に乗り出すことになりました。各調査は平成18年1月末より進められ、現在も進行しています。
この調査研究は、病院内で行う従来の臨床研究とは異なり、実際の各事業所で働く人達を対象として実施されます。モーツァルトの楽曲が身体に与える影響が、現実の職場環境を舞台にして調査される事例は全国でも少なく、より現実的な条件下に基づいたデータ検証が進むものと期待されています。
調査対象企業には、既に音楽熟成を職場に導入して効果を得ている「東京印刷株式会社」と、この度初めて導入する「山陰アシックス工業株式会社」が参加し、それぞれの部署で働く人々を対象に、唾液に含まれるクロモグラニンA(精神性ストレスとの関連が強い)を定期的に測定します。また各自覚症を調査して、精神的ストレスの変動を示す多角的なデータの収集が行われ、そのデータ解析からモーツァルトの楽曲が身体に及ぼす影響を検証します。
今回の調査はプレテストと位置付けられており、一気に音楽熟成の効果が医学的に解明されるものではありませんが、今後も継続的な調査と研究が行われ、それにより明らかになってくるデータは「音楽熟成協会だより」紙面にてご報告させていただく予定です。
日本音楽熟成協会では、このような医学研究が進むことによって、様々な産業に対してより効果的に音楽熟成の適応を計ることができるようになると考えています。
◆調査要項
(目的)
モーツァルト音楽をBGMとして環境音楽に取り入れている事業所職員の精神的ストレスの変化を検討する
(研究方法)
1 |
環境音楽導入事業所職員の精神的ストレス変化
対象:東京印刷職員10名
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(1) |
新版「自覚症しらべ」(日本産業衛生学会産業疲労研究会2002年)を作業開始時、大休憩(昼休憩)前、大休憩(昼休憩)後、作業終了時の4回月曜日〜金曜日まで連続して記載する。
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(2) |
唾液中のクロモグラニンA測定のための唾液採取を作業開始時、作業終了時の2回/日
(1)の期間中の月曜日と金曜日に採取する。
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2 |
環境音楽導入による精神的ストレス変化
対象:山陰アシックス職員10名
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<期間A環境音楽導入前>
(1) |
新版「自覚症しらべ」(日本産業衛生学会産業疲労研究会2002年)を作業開始時、大休憩(昼休憩)前、大休憩(昼休憩)後、作業終了時の4回月曜日〜金曜日まで連続して記載する。
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(2) |
唾液中のクロモグラニンA測定のための唾液採取を作業開始時、作業終了時の2回/日
(1)の期間中の月曜日と金曜日に採取する。
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<期間B環境音楽導入後>
(1) |
新版「自覚症しらべ」(日本産業衛生学会産業疲労研究会2002年)を作業開始時、大休憩(昼休憩)前、大休憩(昼休憩)後、作業終了時の4回月曜日〜金曜日まで連続して記載する。
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(2) |
唾液中のクロモグラニンA測定のための唾液採取を作業開始時、作業終了時の2回/日
(1)の期間中の月曜日と金曜日に採取する。
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研究者/鳥取大学医学部基礎看護学講座 教授 深田美香
協力/日本音楽熟成協会 調査参加企業/東京印刷株式会社 山陰アシックス工業株式会社
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